巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

ゲイが婚活パーティーに参加した記録

ちょっと前に婚活パーティーに行ってきました。というのも、そのサービス内容に結構興味があったというのもあるし、普段ノンケとして売り出している僕にとって、そろそろ結婚(というより結婚願望)というものを肌で感じ取っておくのも悪くないな、と思ったからです。悪趣味ですね。ゲイの婚活・マッチングパーティーというのもあるようですけど、そちらはまだいいかな。面白そうではあるけど。

 

参加したのはIBJの主催するパーティーで、様々なジャンルでくくられたイベントから自分好みのものを選んで参加できるというもの。男性は年収や身長、職業などで、女性は年齢やなんかで区分されている感じでしたね。あとは趣味くくりもありましたかね。参加費は男性5000円、女性1000円、場所は職場からの距離など考え銀座にしました。友達の女の子と一緒に参加したんですが、「めちゃくちゃタイプの人がいない限りは」という条件で最後にはお互いを第一希望に選んでプライドを守りつつ、情報交換をしようという意図でした。これまた悪趣味ですね。

 

開始数分前に会場に到着すると、簡単な本人確認のみで席へ。空間がある程度区切られる程度のペアシートが細長い空間に整然と並んでおり、女性が奥、男性が通路側に誘導されます。女性は座ったまま、男性が順々に席を移動するというのは良く聞く話ですよね。ちょっとびっくりしたのは、誘導された時点で既に隣に女性が座っていたこと。当たり前なんだけど、ここから勝負は始まっているんでしょうね。簡単にあいさつし「僕、こーゆーの初めてで...」なんて素朴感を出しておきました。やっぱ、婚活慣れしてるってイコール地雷って印象与えそうだし?

 

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参加して以降、あらゆるweb広告が婚活関連に...

 

イベントが始まると、1人あたり3分でひたすら席を回りながら女性とトークです。手元のプロフィールを見ながら必死に会話を進めます。プロフィールは事前に埋めておくのですが、ここはやはりリアルな婚活市場。学歴・年収・長男かどうか・親との同居の有無・飲酒・喫煙といったかなり現実的な項目が並びます。あと婚姻歴ね!いや、大事だけど。これは思いつきませんでしたわー、そりゃバツイチとか事前に知りたいよね普通。やっぱ僕ゲイですね。最後に自己PR的な欄があるのですが、さすがにアプリに載っけてるようなことを書くわけにもいきません。不慣れな参加者にも優しい設計としてデフォルトの例文が掲載されていたので、それを改変しながらそれっぽいものを作成しました。

 

さて。トークのほうですが、これはもう本当に疲れます。会話を繋ぐのは人より得意なほうだと自負していたのですけど、ゲイが結婚相手を探している女性と喋っても何も生まれないのよね。まあ初対面の人と3分×15人ってそもそも大変だし。結局、プロフィールの職業欄見て話を広げるか、自己紹介文の単語から目についたものを拾うかってかんじになりました。それにしても、女性陣はほとんどプロフィール書いてないのよな。ほとんどが5行以下。しかも趣味欄には映画鑑賞・友達と旅行とかいう情報量ゼロの記述ばかり。これでどうしろというのか。結局、15人中10人くらいと映画とかドラマの話した気がします。女性側はほとんど20代後半だったので、まだそこまで婚活にガツガツしてないのかな、という印象。どこかかっこつけてるというか、「私、友達の付き合いで一緒に来てるだけなんで」みたいな態度を崩さない子が多かった。そーゆーやつに限って、見た目も微妙なラインなんだよな-

 

結局、話が盛り上がったのは、御朱印集めしてるって書いてあった小学校の先生、産婦人科の看護師さん、そろそろ転職したいって言ってた介護施設の職員さん。あとは最初に席が同じになった女性かな。残りは正直顔も覚えてない。マジな話。印象がクソほど悪かった金融関係のやつだけ、手元のメモに「どうせ信金の一般職のゴミ」って書いてありました。信金のひとと一般職にひとに悪意はありません。あいつが悪い。

 

んで、そのあとフリータイムとかも特になく、そのままアピールカードを送りあい、その結果を確認したうえでカップリング希望に移ります。スピーディー。人数制限がなかったのでとりあえず全員にアピールカードを送付。僕には15人中6人からアピールが来ました。もしかして、僕みたいに全員にアピールしてる適当な人多いんじゃないかな。タダだし、みたいな。若干気まずかったのは、隣の女性も僕にアピールを送信していたこと。届いた時点で自然に顔を見合わせ「一応、送らせてもらいました笑」みたいなかんじに。すみません、適当に送って...ただ、送らなかったら送らなかったで、隣にいる女性を拒否することになるから、どちらが正解だったんだろうな。

 

そんなことをしている間に、一緒にきた女友達にLINEで状況を確認したところ「いい男がいない、早く出よう」とのことだったので彼女を第一希望にして送信。無事にカップル成立となりました。これまた興味深かったのですが、テレビとかで見聞きしたようなカップル成立のセレモニーみたいなものはなく。まずは男性が全員退場し、カップル成立した人はエレベーターホールで待機、そうじゃない人はそのままエレベーターで帰宅。エレベーターに乗り込んでいく参加者が、多少傷ついたような表情を浮かべるのがまたちょっと罪悪感。ごめんなさい、僕ゲイなんです。友達と冷やかしに来たんです...

 

その後、残った男性陣は再度会場に戻り、カップル成立した女性の席に向かいます。その後で不成立の女性が退出。なんだか手順に改善の余地大有りな感じがしますよね。幸い、僕の隣の女性も他の男性とカップリングしており、罪悪感は多少和らぎました。僕らは早速会場を抜け出し、軽く飲みながら反省会。今回のような形式だとフリータイムがないので、男性は男性を、女性は女性をじっくり眺める機会がないんです。そこで女友達からほかの男性陣のフィードバックをもらうことにしたわけです。やっぱり全容を把握しないとフェアなジャッジは下せませんからね!

 

曰く、「ほぼ全員30代前半なのに、みんな年収が900万円over」「弁護士・公認会計士が2人ずついた」「にもかかわらずその年収に見合った腕時計してる人は1人しかいなかった」「そいつは不動産関係の自営業でめちゃくちゃ上から目線で性格最悪だった」とのことでした。地獄のような布陣じゃないか...このイベント、本人確認以外に特段年収や職業等のステータスをチェックする機構はないので、まあ容易に嘘がつけるわけです。銀座開催だし、多少はハイクラスが参加するのかもしれんが、それにしたって一定数嘘ついてるやついるだろ流石に。その女友達はお家がなかなかのお金持ちでして、いやらしい話腕時計チェックの精度もそれなりに高い気がするんですよね。

 

んなわけで、ゲイが婚活中のノンケのふりして婚活イベントに参加するという頗る生産性の低い活動をしてきた報告でした。結論としては、気の合う合わないは最初の3分で十分わかる。20代後半の婚活女子は積極性がまだあまり高くない。男は結局見栄っ張り。飲み会とかで披露するひとネタとしては十分。といったところでしょうか。面白かったけど、一回で十分ですな。