巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

フットサルにはハッテン銭湯がつきものです

この炎天下の折にあっても、友人からのフットサルの誘いなどはなるべく受けることにしておりますので、それはもう滝のように汗をかいてしまいます。2リットルほど水分を摂取してもその一切がすぐさま体外に排出され、トイレ行くこともありません。そもそも学生時代にサッカーの心得はありませんでしたので基本的に足を引っ張るばかりなのですが、初心者に毛が生えたようなレベル感というのは気楽に競技をエンジョイできるおいしい立ち位置だとも思います。

 

さて、そんなふうにして経験者にお膳立てされたシュートチャンスを片っ端からつぶしまくった挙句、なんとか怪我なくコートを後にすると、たいていの場合は飯を食うことになります。正直なところ、軽い脱水状態にも近い体調なので飲酒することはほとんどないのですが、こんな時こそ!と思って高たんぱくな肉類を頬張るのが通例です。ああ、手軽にマッチョになりたい。

 

また、時たま利用するフットサルコートの近くにはスーパー銭湯があります。そんな時はもちろんひとっ風呂浴びに行くわけですが、これがなかなかゲイの僕としては気が重い。自分の体が貧弱すぎて衆人環境に晒すのが恥ずかしいだとか、一緒に風呂に入る友達が好きすぎて裸を直視できないだとか、そんな理由じゃないのです。

 

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僕は見栄剥きしてタオルで隠さない派です。

 

初めてこの銭湯を利用した際、とりあえずメインの4つのお風呂を制覇しようという自然な流れがあったわけですが、どうしても混んでいて入れないところがありました。露天の2つは当然気持ちよかったし、内風呂のにごり湯もなんだか温泉気分。なんなら寝湯やサウナもひととおり回ったのですが、どうしても内風呂のもう片方が空かない。ひっきりなしに泡の出ているなかなか気持ちよさそうなお風呂だったのですが、浴槽の縁にびっしりと人が陣取っているのです。うーん、残念。僕は貧乏性なのでどうしても入ってみたくて、露天風呂に友人たちを残し、泡風呂が空くのをその隣のにごり湯でもう少し待ってみることにしました。すると

 

ツンツン。足の小指に誰かの足が当たりました。ちょっと足を引いてはみたのですがすぐにまた、ツンツン。恐らく斜向かいにいる中年男性の足が当たっているようです。もしかしてこれわざと?なんだかよくわからず、泡風呂も空く様子がないので友人たちと再度合流。コーヒー牛乳を飲んで帰宅することにしました。足をツンツンされたことも泡風呂だけが異常に混んでいたことにも釈然としない気持ちが残っていた僕は、帰りの電車内で銭湯の名前を検索。すると悪い予感は当たっていて、そのスーパー銭湯はかなり有名なハッテン銭湯だったのでした。しかも激しい泡で水面下の動きが見えない泡風呂は洗い場などから死角になっていることもあり、最大の人気スポット。そりゃあ誰も離れんわけだな。泡風呂をチラチラ気にしていた僕にアプローチがきたことも頷けます。僕もお仲間だと勘違いされたわけですね。いや、結果的に正解ではあるんだけど。謎は全て解けた!

 

しかしながら、ハッテン銭湯であるとわかれば逆に興味が沸いてくるのがゲイとしての性です。その翌月にもフットサル後に銭湯を訪れたのですが、やはり満員の泡風呂。入浴中の人々を遠目に観察します。年齢層はわずかに40代周辺の方もいるようでしたが、ほとんどは50~60代とお見受けしました。みなさん肩が出る程度でしっかりとお湯に浸かっており、水面下でどのような攻防が繰り広げられているかを伺い知ることはできません。そもそもあんなに長時間お湯の中にいてのぼせないものなのでしょうか。よくサウナでハッテンなどという話も耳にしますが、そちらも僕には到底無理そうです。数十年もゲイをやっていれば、そのような特殊能力を会得することも可能ということでしょうか。やはり年長者は敬わねばならないですね。ちなみに、後日勇気を出して入場した新宿の某大型ハッテン会館におきましては、サウナの温度は人道的な温度に設定されており、「これならばっちりハッテンできそうだな」と一安心いたしました。

 

その後も年に数回はこの銭湯を利用していたのですが、休日午後という時間帯が悪いのか、一度も泡風呂を体験することは叶いませんでした。あの年齢層であれば僕のような若輩者は対象外なのかもしれないですが、あの日足をツンツンしてくれたおじさんのような奇特な方もいらっしゃるかもしれません。水面下でどのような行為が行われているのか、又はいないのか...ただ、お風呂の縁に沿って座っている関係上、アプローチできるのはせいぜいが両隣の2人。自分の好みとお触りその他を楽しむには奇跡的なポジショニングに恵まれる必要があるわけで、案外あの泡風呂に陣取っている方々も大変な思いをされているのかもしれませんね。優雅に見える白鳥も、水面下では懸命にもがいているという、あれです。

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ちなみにこの写真は鴨だそうです。

 

本日久しぶりにその銭湯に入ってきたのですが、以前ほどの密度ではなかったものの、割り込む余地のない盛況ぶりは健在でした。いつか個人で行ってみたいなと思うんですけど、だったらハッテン場行けばいいじゃんと結論付けて実行に移さないのもいつものこと。正直、代り映えのしなメンツで泡風呂でじっとしているより、マッチョな若者やガッチリとしたお父さん世代の裸体を眺めているほうが僕にはあっているようなのでした。