巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

後輩にするなら野球部にかぎる

今は違うチームなのだけど、2年前までなかなかお気に入りの後輩がいました。彼は新人で、僕が教育担当でもあり、関係はだいぶ良好。と言うのも、彼は大学まで体育会の野球部に所属していて根っからの体育会系。先輩というものに対する謎のリスペクトが体に染みついており、僕のような至らぬ教育係にも文句ひとつ言わずついてきてくれるタイプの人間でした。

 

僕は、仕事の場において基本的に体育会系というものが好きではなくて。「大学時代に体育会系の部活に所属していたこと」がメインの採用理由となることは否定こそしないが、それはどのようなポジションで機能するかがセットとなる。はっきり言って、スポーツ推薦で大学に入学しているようなガチの体育会系の場合、一般的な仕事の場においてはほぼ機能しない。ほぼ機能しなくても問題のないような発注側の企業か、もしくは彼自身のネームバリューが業務上のメリットを生む場合はその限りではないけれど、迷惑がかからないかと言われれば嘘になる。マッチングの度合いが高そうに見える営業なんかでも、うまくやってのける体育会系は一部で、結局は非体育会系と有意な差がないのではないかと思うことがしばしばでした。

 

また、そこまでのレベルではなく、勉強して入学し部活に所属していたという場合。これはもう、ぶっちゃけ普通の大学生とそこまで変わらないと考えています。学生時代に頑張っていたことが勉強やバイトやサークルではなく部活であって、その頑張りの度合いが体育会系の場合平均的に高いというだけ。従って、「頑張り抜いた経験」とかいう訳の分からない採用基準に比較的ひっかかりやすいというのが彼らの特徴であると。実際のパフォーマンスはこれまた人それぞれで、確かにこのタイプには一定数良くできる人が混ざっているものの、それは単に「能力の高い人が部活に入っていた」だけであり、体育会系であるから能力が高くなったというわけではないというのが持論です。

 

もちろん、僕の理想とするタイプは体育教師であるからして、体育会系の同僚は大歓迎。どうせなら先輩や上司のような年上が体育会出身であるとよりエロい妄想が捗るので都合がよいですが、新人であったとしても拒否するような類のものではない。どんとこい。しかしながら、僕が研究職である以上どうしたってこの手の人材が近くに来ることは少なくなってしまう。悲しみ。みなさん、マッチョに白衣を着せるとそれはそれはセクシーなんですけど、知ってました?

 

さて、そんな相反する感情を抱いている体育会系であるけれども、件の新人君は後者のタイプ。浪人して名門大学に入学し、体育会の野球部に所属しながら理系学部を大学院まで修了したという人物。配属初日には、「体育会系がなんだというのか」「お手並み拝見だな」とかいう最悪の先輩像を体現したような心理状況で迎え入れたわけだけれども、現れたのはなんとまあ爽やかな青年。前言撤回。体育会系っていいですね。アプリのプロフィール風に言うと、彼のスペックは185・90・24で体育会野球部出身。見た目悪く言われません(ガチのイケメンというわけではないけれど、誰もが認める好青年)。若く見られます(新卒)。普段ノンケ生活です(もちろん彼女有り)。

 

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近頃の高校球児はユニフォームのサイズ感がエロい。

 

まあまあ酒もいけて、ノリが良く飲み会の場では基本的にいじられるキャラクター。聞き分けもよく研究業績も及第点。採用担当仕事しすぎでは?当時の職場には僕以外に同年代で運動部出身がいなかったことも手伝い、非常になついてくれていました。管理上彼は僕の下で共同で研究を進めることになっていたので、頻繁に打ち合わせもするし、上司への報告には必ず僕がついて行ってフォロー。夕飯もよく一緒に食いに行ったし、何より楽しかったのは出張ですね。時々2人で行くような出張があって、会議に出たり時にはプレゼンがあったり。その度にホテルの予約とかは任せていたんだけど、決まって彼のとるホテルは大浴場付きなんですな、これが。

 

曰く、運動部たるもの旅先ではサウナに入らなくてはならないとのこと。なんだそれ。今一納得はいかないものの、毎回出張のたびに一緒に風呂に入るのは役得でしかないなと。軽く飲んでホテルに戻ると、約束するわけでもなくとりあえず大浴場へ。軽く風呂入ってからサウナと水風呂を繰り返して、サウナで一緒になってる時間、暑さと戦いつつボソボソとその日の仕事の話なんかしたりして。もちろんゲイですので彼の体にも目が行くんですけど、これがまたそこまでストイックな感じではなく、あくまでガッチリな感じなんですね。適度に緩い。よく、ジムで鍛えた写真をアプリにのっけてるゲイとリアルすると、なんか上半身ばっかりバキバキでアンバランスだなって思うことがあるんですね。鍛えてない僕が言うのも何様だって話ですが、どこか作り物っぽいと言いますか。しかし彼の場合は全体的な統一感があって、でも野球部らしく腰回りがかなりどっしりとしていて。うむ、おいしそう...

 

てなかんじで、野球部出身の後輩は尊いな~と涎を垂らしながら1年ちょっと彼の教育係を仰せ使っていたわけです。組織改編で後輩君がちょっと毛色の違う部署に移動してしまったものの、それ以降も時々飲んだりしていて関係は続いているのですが、この度彼が学生時代から付き合っていた彼女と破局することに。僕は彼女を紹介してもらったことがあり面識があるので、次回飯を食う時には「お前にはもっと良い女がいるから切り替えてけ」という旨のアドバイスをするつもりであります。運動部のマネージャーなんてやるような女にまともな奴はいない(断言)。ノンケに恋するというような話ではないですけれど、やはり「好ましく思う後輩がもしゲイであったなら」、と妄想しないわけではないのです。もしそうなら、ホテルで押し倒すとかあるのかな。僕のほうが全然小柄なので、むしろ押し倒されちゃったりして。えへへ。