巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

ナイモンのアルバム機能ってアンロックと違うの?

先月上旬,突如としてナイモンにアルバムなるものが実装されました.なんぞそれ?と思ったのですが,何のことはない画像の公開範囲を制御できる機能です.プロフィール画像とは別に6枚分のスロットが用意され,「見える(非公開)」「見せている(公開)」でその状態を切り替えられるようですね.依然として不具合も報告されているようですが,とりあえず日本語どうにかしません?これまでユーザー間での画像のやり取りについては様々な試行錯誤があり,今回もその一環という印象です.

 

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絶妙なみにくさ,わかりにくさ,でも使っちゃう.ナイモンだから.

 

「ブリでアンロック」なるキーワードが隆盛を極めた平成末期.アンロック機能がアップルの逆鱗に触れ廃止となったのは2018年10月1日のことでした.3枚の公開プロフィール画像と同数の非公開画像.その使い分けは人それぞれでしたが,普段は顔出しNGで鍛えた体だけ晒しつつ,メッセージのやり取りに応じて素顔をアンロックするというのが本来意図されたユ-スケースだったのでしょう.実際にはチンコやハメ撮り,自らのフェチを爆発させた至極の1枚を隠し持っていて,この人こそは!という相手に公開するというのが最もメジャーな運用だったのは間違いありません.いちいちメッセージで画像を送り付けるよりも手軽でしたしね.

 

そんなフェイス or チンコ状態だったアンロック機能,ハウリングとの合わせ技で「ブリでハメ撮り画像アンロック!」など叫びレベル上げを狙うユーザーも多数存在しました.ナイモンによって疑似的なモテ度が可視化され業界内でのヒエラルキーがより強固になった時代,アンロックというドーピングも辞さない構えのゲイは数多く,あちこちでこのキーワードが連呼されていました.チンコ晒して上げたアプリのレベルにどれほどの意味があるかはわかりませんが,少なくとも当時彼らにとっては切実な問題だったのです.考えてみると,ソシャゲは課金で強くなれるのに対しナイモンのレベルは本質的に本人の画像で決まります.非常にシビアな世界,持てる武器は自分のチンコだけとなればそれを行使することに躊躇のない人も一定数いるのでしょうし,それもまた現実だったということです.

 

しかしアンロックの活用方法はこれだけに止まりませんでした.一方的に画像がアンロックされた旨の通知を送り付け,ほいほい見に行ってみるとドドンとチンコ!という経験は一度や二度ではないでしょう.やられたほうからすると露出魔の餌食になったかのような衝撃を受けることになるわけですが,それでもついつい誘惑に負けてしまうのが人の性.この露出魔案件は思いのほか多く,プロフィールが大人しいおじさんに限ってとんでもない爆弾を投下してきたりするので手に負えません.いいね・お気に入り・ブリーディングを連投し,メッセージを開いてみると仕上げにハメ撮りなんていう4連コンボは未だ健在ですが,アンロック全盛期はその手軽さも手伝ってか結構な頻度でございました.露出おじさんたちの意図は図りかねるところもございますが,世の中は広いよねということで納得しておきましょう.

 

アンロックが廃止され早2年半,ほぼほぼ同じ仕様のアルバム機能は運営側のどのような意図が反映されたものなのでしょうか?実はここ2年程,アンロックに代わるものとしてメッセージへの定型画像アップロード機能が模索されてきました.直近では「9ピク」と称してよく送信する画像を9枚ストックしておき,簡単に呼び出せるような仕組みが実装されましたね.これも容易にフェイス or チンコ状態になってもおかしくなかったわけですが,やはり皆さんプロフィール画面での一覧性に重きを置いているのかあまり流行っていない模様.システム的にも,画像データのDB設計的に効率悪いんじゃないかという気もしましたし,メッセージ機能主体にするとそれこそLINEやインスタにユーザー滞在時間を奪われますからね.それじゃあということでアルバム機能なんですが,アンロックとの差分は契機となるアクションが被公開ユーザーという点です.フローを書き下すと

 

アンロック: チンコ見せたい → アンロック → 露出(きもちい!) → 不快

 

アルバム:  チンコが見たい → リクエスト → 承認 → チンコ! → 幸せ

 

このようにチンコを見たい人がリクエストする形になるわけですから,基本的にはみんなが幸せになれる世界観です.アルバムを特定の相手に対して公開するフローがない,という点で露出魔が一方的に気持ちよくなるだけだったアンロックの問題点をうまく解消できていますね.まさに革新的な機能です.アルバム機能では当然リクエストを拒否することも可能ですから,そこに悲しみは生まれても理不尽な不快さは存在しません.アプリのユーザー体験としては確実にこちらが上だと言えるでしょう.「ブリでアルバム公開承認」というユースケースもむろん確保された上ですし.もちろんアンロックで双方が幸せになる世界線も一定数存在したことには一応言及しておきます.

 

アンロック: チンコ見せたい → アンロック → 露出(きもちい!) → 幸せ

 

アルバム:  チンコが見たい → リクエスト → 拒否 → ぴえん

 

アルバムを「見せている(公開)」状態にしておくことで最大9枚のプロフィール写真を表示できるというのも地味に大事な変更と言えそうです.このご時勢,Tinderではデフォルトで9枚までの写真をアップできますし,見た目が命のマッチングアプリ,ここは最優先で充実させるべき仕様という判断なのかもしれません.個人的には今後どうしたって動画プロフィールの方向に進むしかないのでは?とたびたび主張しているのですが,通話機能さえまともに運用できていない現状ではここを落としどころとして受け入れるべきでしょうね.

 

shouldersofgiants.hateblo.jp

 

一方で,アンロック機能廃止の間接的な要因になったとも考えられる晒し行為について.拾い画像等を使った架空のユーザープロフィールでアンロックを要求し,その画像を公開プロフィールとともにアプリ外で晒すというやつです.50万人もユーザーがいればアホも一定数いるでしょう.こんなリスクがあるからアンロックに変な画像を置いとけないんですよね.まあどのみち自分のチンコの画像とか撮ったことないけどさ.アンロック→アルバムへの移行において晒し行為に対する根本的な対策はとられていないように見えるので,果たしてどのような開発意図なのかは気になります.双方の同意のもとにやり取りされるフローだからOKなの?画像認識技術の発展でヤバい画像を自動的に排除できるようになった?LINEでチンコ画像やり取りしても怒られないのにどうしてナイモンはダメだったの?

 

様々な疑問が頭をもたげますが,我々はただただ運営の掌の上で踊りそして出会うだけなのです.互いに正しくリスクを認識し,このイケメン画像にだったら騙されてもいい!ええいままよ,俺のチンコに惚れてくれ!というアルバム公開のやりとりもスリリングで楽しいんじゃないでしょうか.僕はやんないですけど.そういえば,このブログを書くために遅ればせながらアルバムに写真をのっけたんですが,さっそく「〇〇さんからあなたのアルバムを見たいというリクエストが届いています」とのメッセージが届きはじめました.アンロックと違ってアルバムは「僕,アルバム用意してます!」というのが一目瞭然なので,アプローチしやすくなっているのはとても良いですね.ただ,こっちが一方的に見せるってのも気乗りしないというか,全体には公開する気のない鮮明な顔写真とかをのっけてる手前,相手がそれなりにタイプじゃないとリクエストを承諾する気が起きないのは当時と変わらず.リクエストを送ってくれた方々のプロフィールを拝見しながら,「果たしてこのうち何人がアルバムの写真に僕のチンコ画像を期待しているのだろうか」などと考えつつ,アルバムから写真を削除する僕なのでした.