巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

20代女性が好まれるのは結婚圧をかけてこないから理論

結婚式参列芸人のshouldersです.コロナ禍だというのにどうにか結婚式を実行したいと考える女は多いもので,昨年に引き続き僕のところにも何件かお誘いの連絡などいただきました.基本的に結婚式の誘いは断らない主義です,なぜならそれは友情の証だから.僕は本来友達や親友というあやふやな概念が好きではありません.結婚式に呼ばれたら友達,幹事に指名されたら親友,という明確な定義をしています.つまり結婚式はこれまでの人間関係構築の結果発表の場.行かなかったらなんのために友達付き合いのようなことをしてきたかわからないじゃないですか.

 

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というのは冗談としても,おめでたいところには顔を出しておきたいと言うのは本当.久しぶりのメンツと酒を飲むのは同窓会のようで楽しいし,新郎新婦をとにかく祝福していればOKな場ってへんな気を使わなくていいから平和です.しかしそんな幸せ一色の結婚式というセレモニーに近頃暗い影を落とす存在,それがコロナ.大勢で集まって会食だなんてまさに三密の権化,クラスター発生不可避です.披露宴で感染して参列者が亡くなりましただなんて,縁起が悪くてとてもじゃないけど結婚式を開催する気にならない.多くの新婚夫婦はそう思っていたのです.昨年の今頃までは.

 

ご承知の通りコロナは第一波の後に一旦収束したかに見え,それとともに延期されていた結婚式も新たな日取りを調整する機運が高まりました.GOTOも始まるし,思い切ってリゾート婚なんかもいいかもねという意見をちらほらと聞くこともありましたね.結局,続く第二波・第三波でそれも流れたりして,人によっては再延期,もう待てないというカップルは身内だけの開催やオンライン挙式,2人だけのフォトウェディング等なんてのも.航空・観光業界と同じくブライダル業界もほとんど致命的と言ってよいほどの打撃を受けましたが,それでもあの手この手で結婚にお金をかけさせようとするそのたくましい姿勢,大いに見習うべきでしょう.コロナが収束したら,さああの時できなかった結婚式をもう一度!なんて言うのかしら.

 

さて,そんな結婚式への持論を開陳するのはここまでにして.皆さんはカミングアウトをしていない同僚や友人に「どうして結婚しないの?」と問いかけられてなんと答えているでしょうか?ある程度の年齢になると多くの人が直面する課題ですが,僕の場合は「逆に結婚のメリットは?リスクはどう考えてるの?」と問い返すようにしています.面倒な奴と思われるでしょうが,そんなこと百も承知です.例外はあれど,現状では多くの場合男性側が結婚による金銭的・時間的コストを負担しますし,離婚の際の財産分与リスクも背負います.フェアな目線に立ったとき,僕が自分と同等以上に稼ぐ能力を持った独身女性を探し出すことは相当に難しいのは事実ですから,多くの友人はこれで引き下がります.かわりに,やっぱりshouldersはおかしなやつだ,という評価を下されることになるわけですが甘んじて受け入れましょう.間違ってはいないし.

 

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阿部寛はカッコいいと思うけど性的な対象にはならない.

 

ところが,50代以上のおっさん,そして世話好きの女性全般はこの主張にこう食い下がります.「でもでも夫婦って素晴らしいものだし,そのうち子供も作らないといけないんだからまずは結婚しないと」いやいや,いけないってことはないだろうけど.しかし言いたいことはわかるので「それは子育てをする上で税制上の優遇があるからそれを享受しないというのは合理的でない,ということですよね?」と話を少し捻じ曲げて解釈します.そして「それは理解できるので,子供ができたら結婚すると思います.それまではパートナーという関係性で十分です」と回答します.ガバガバ理論ですが結婚の意義を許容して相手を立てつつ,子供ができるとかできないとかセンシティブな話題に持ち込んで以降の追求をシャットアウトします.これ以上踏み込むと質問してるほうが悪者になるので大抵話を終わりにできます.ま,完全に僕に呆れ果てているだけかもしれないけど.

 

そんなわけで職場や一部友人関係において「結婚観が殺伐としている男」という称号を恣にしている僕ですが,最近では新たな結婚観に関わる理論を提唱して物議を醸しています.それがタイトルにあるとおり.正確には「(男は一般的に30代女性が好きなんだけれどもいつだって)20代女性が好まれるのは(30代女性みたいに露骨な)結婚圧をかけてこないから」理論です.これ,一部には結構好評を頂きました.読んだままの理論ですが,まわりで結婚していった男女を客観的に観察した結果編み出したものです.大前提として,女性は20代後半になると「誰と付き合うか」ではなくて「いつ,どんなスペックと結婚するか」に露骨にシフトチェンジし始めます.これはガチです.そして陰に陽に婚活をしターゲットをロックオンした後,さまざまな駆け引きやいわゆる「結婚圧」をかけて男に判断を迫ります.男は情に流されてなし崩し的にスピード婚約,そのうち結婚をとは思っていたしこの女性といてまあまあ幸せだけど,これで良かったんだっけ?的な結婚の出来上がりです.もちろん一部ですよ.でも確実に存在します.

 

女性側の持つ高齢出産等のリスクを考慮すれば当然の戦略ですが,それにしたって男が不甲斐なさすぎる.結婚を意識しだす年齢が女性よりも遅いため,その覚悟において同年代女性に対し圧倒的に劣っている.勝負が始まる前から完全に気迫負けです.そんな誰しも覚えのある現象を切り取り,「男は本当は30代の女性を魅力的に思っているのだけど,強引に結婚を迫る女性も一定数いるので,結果として致し方なく20代女性と付き合いたがるんですよ」と主張するのです.これは30代以上の女性全般の魅力を称賛しつつ,多くの場合嫌われる婚活ガツガツ女子にヘイトを集めるというテクニックなのです.非の打ち所がなくなくなくない?

 

研究者として鍛えたロジカルシンキングを遺憾なく発揮した結果,こんな人間性を疑われかねない結婚観をまくしたて勢いで話題を乗り切って参りました.我ながら完璧な理論武装だとは思うのですが,実はこの理論は着想の元ネタがありまして.自身のここ数年の様々な出会いを総合し「僕が彼氏持ちとのオープンリレーションシップに加担しがちなのは,彼氏募集中の人たちがすぐ付き合いたがってダルいから」であると結論づけたのです.いやまあ僕も彼氏ゆる募中ですよ.でも2回や3回会っただけで付き合いたいとも思わないし,せっかくちょっと「いい人かな?」って思っても,こちらがそこまで気分が盛り上がっていない段階で「付き合おう!」と言われちゃうとね.結局,もう少しお互いの相性を確かめようと言ったとして,なんだかこちらがお願いしてペンディングしてもらっているような謎の心理的負担があるし,場合によっては向こうが一方的かつ急速に冷めてしまうこともある.これまでろくな人に告白されて来てないってだけかもしれませんが,すぐ彼氏欲しがるのなんなんすかね?僕が思わせぶりな態度を取りすぎているとでもいうのか.最終的にはそのへんの心理的距離が噛み合わない人とはなかなかうまく行かないと思うので,少しもったいないけど仕方ない.

 

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いやはや難しい問題です.そもそも毎週末彼氏と一緒に過ごすとかってあんまり興味がない.付き合いたてで毎日会いたいみたいな感情も覚えがあるけど,結局自分の趣味や勉強や彼氏以外の人間関係を継続するにはあまりにも投入コストが大きい気がしてなりません.同棲も,お互いが家族みたいになっちゃうの目に見えていて微妙だしな.適度な距離感が良い関係性の秘訣です,だなんて彼氏募集中のゲイが言うことでもねーか.てなわけで僕はもう少しちゃらんぽらんに生きていくのでしょうが,いつかリアル初日で「この人と付き合うのは運命だ!」とビビっとくるような男性(竹野内豊であれば尚可)に是非ともお会いしたいものです.