巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

褒められると饒舌になるゲイ

実は問い合わせフォームなるものをこっそり作ってみたのですが,そちらにコメントを寄せていただいたので有頂天になって公開してしまう次第です.こんなブログの読者であることを公言し,おまけにお褒めいただけるなんて.明鏡止水の意味するところとはもしかすると対極にあるエントリばかりですが,引き続き邪悪で俗にまみれた心で文章を綴っていきたいと思います.

 

 dr. 明鏡止水

shouldersさん ブログ楽しみにしています。「文は人なり」と言われますが、貴兄の文章を読んでみて、知的レベルが高く、面白い方なのだろうなと思います。「巨人の肩・・・」はニュートンを意識されているのでしょうか。応援しています。

 

うーん,これはこれは.The style is the man himselfということで,ビュフォンというフランスの数学者のお言葉ですね.モンテカルロ法的アプローチをごくごく初期に提案して,統計的に円周率を近似しちゃおうなどという斬新な発想をした方ですが,学生時代の講義で数値実験などやってみて感銘を受けたものです.文は人なりという名言もおしゃれですね.確かにこのブログは100%僕の思いつきだけで構成されているので,少なくとも人柄の一部は現れているはずなのですが,「貴兄」などという単語をさらりと繰り出してくる方に知的レベルを評価いただけるなんて光栄です.嫌味ではなく,字義通りに受け取らせてもらいたいと思います.

 

ブログのタイトルは「巨人の肩に立ちたいゲイ」としていて,ユーザーネームもShoulders of Giantsからとっています.ご指摘の通り,ニュートンが同僚宛の書簡の中で述べた内容を意識しています.自然科学においては,先人が確立した知見の上に立って,論理的整合性が担保された状態で新たな成果を積み上げることを繰り返しますが,それを「巨人」とその上に乗っかる「(背の低い)人」の対比として「巨人の肩に立つ」と表現することがあるわけですね.科学者の端くれとしてこの言葉の意味するところは日々実感しているわけですが,でもでもそれってサイエンスの分野だけの話なの?とも思うのです.

 

僕はゲイを小学生の頃には既に自覚しており,中学生になってすぐ我が家にはじめてのPCが導入されました.思春期のゲイがPCを使ってやることなど決まりきっているのですが,エロ画像収集の合間には様々なゲイのブログを読んだことを覚えています.当時は,今は亡きジオシティーズなどでの個人ホームページが全盛の時代.LGBTなどという言葉が一般化するずっと前に,ゲイや同性愛に関する生の情報にアクセスできる貴重な存在でした.これは懐古主義と言われても仕方がないのかもしれませんが,ここ数年流行しているSEO特化型ブログに比べるととにかく書き手の人となりが見えて本当に楽しかったし,知らずのうちにいろいろなことを学んでいたようにも思います.僕が目指したかったのはそんなかんじのブログ.彼らが勝手気ままに表現した文章が当時の僕には刺激的だったし,その文脈の上に立って別の形でエンタメを提供できたら嬉しいなと考える次第です.

 

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懐かしすぎて泣ける

 

さて話を戻して.ニュートンが念頭に置いた「巨人」の代表格は恐らくデカルトなのだと思います.その理性と演繹的思考でもって,宇宙はエーテルで満ちており光はこの微粒子を媒介として伝わると考えたデカルトのアイディアは今では否定されていますが,彼の築いた数学的な種々のツールは間違いなくニュートンの万有引力の発見に寄与しています.ってか,直交座標系を思いついて体系化するとか凄すぎません?僕にとって20年前に読んだゲイの個人ホームページの管理人はデカルトであって,僕自身はニュートンでありたいと思いながらこの文章をタイプしています.このブログを読んでいる若い人がまたいつか,ブログなのかSNSなのかまた別のプラットフォームなのかは知りませんけれど,自分自身でオリジナリティのある自己表現をしてくれると嬉しいです.きっとその人がアインシュタインになるんでしょうかね.ってまあ,冗談ですけど.

 

なにはともあれ,コメントってもらうと嬉しいし,また何か文章を書きたいなと思わされます.「こんなこと書いて」というリクエストでも結構ですので,まあお気軽に.それでは引き続きこのブログにお付き合いいただけると幸いです.

 

shouldersofgiants.hateblo.jp