巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

9monsters(ナイモン)のレベル・属性等に関するサーベイ(2)

引き続きナイモンに関する調査結果を紹介していきます。ナイモンの特徴としてはレベルアップのシステムだけではなく、そのレベルに属性と呼ばれるものが付与されます。要は体系に関するタイプ、ということなんでしょうか。アプリの名前の通り9つの動物になぞらえておりまして

  • バルキーバイソン:牛
  • ワイルドベア:熊
  • チャビーピギー:豚
  • マッスルウルフ:狼
  • スポーティーパンサー:ヒョウ
  • アスリートコング:ゴリラ
  • ラブリードッグ:犬
  • クールモンキー:猿
  • スリムキャット:猫

というようになっております。ウルフとベアはよく見ますけど、ほかの属性ってほとんど見ないですよね。まあ僕の好みがそのへんだからというのもありますが、実際のところ属性の分布はどのようになっているのか、またD専S(デブ専のスリム、ってことですよねたぶん)みたいな特定の好みのパターンなどは本当にあるのか、データを基に確認していきたいと思います。

 

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属性でフィルタとかかけられるんですよね。気にしたことないけど、結構重要な要素?

 

はじめに、下の図にはユーザーの属性の割合をプロットしました。300ユーザーの調査にも関わらず、なんとバイソンは0人。まあ全然見ないものね。他にも、コング・キャット・モンキーを合わせても10人に達しません。しかも過半数がウルフ。つまり、実際に機能している属性は半数で、全然ナイモンじゃないっすね。もちろん、1人のユーザーに対して属性が1対1に対応するわけではなく、〇%がベアで〇%がコングで、というようなことがあり得ます。コングやバイソンっていまいちベアとの差別化要素がわからないし、モンキーとかも案外ウルフのサブ属性みたいなものとして表に出てこないのかもしれないですね。てか、キャットってジャニ系?のようなかわいい系だと思ったんですけど、これもこんなに少ないのは意外。新宿・新橋でサンプルとったのが悪かったのかな?原宿とかに行くといるのかな。

 

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9属性の分布(n=300)

 

続いて、僕が気になっている仮説を検証したい。よく聞くのは、マッチョはマッチョが好き、GMPDはGMPD好き、というように自分と似た体系同士でくっつくという話。ゲイの場合相手と自分の性別が同じなので、自分が性的に魅力を感じる体系に自分を近づけることが可能だし、後天的な要因から考えても結構ありそう。というかアプリで見る限りそんな感じがする。かなりのユーザーが「自分より大きなひとが好きです」とか「身長ー体重<100」とか書いてるし。ということで下の図には属性のブリーディングネットワークを示しました。左にブリーディング元の属性、右にブリーディング対象の属性をプロットしていて、それぞれを結ぶ線の太さは結びつきの強さを表しています。属性の分布が偏っているので、ピギー以上のサンプル数が得られたもののみ可視化に利用しました。

 

まず目を引くのはベアとベアの結びつき。なんとベアの84%は同じベアのブリーダーになっていました。今回出てきた中では一番高い数値。ウルフ・ウルフも70%という数字になってるんだけど、そもそもユーザーの過半数がウルフと考えるとそこまで高い数字ではありません。普通にしてても5割のユーザーはウルフのブリーダーになっていてもおかしくないので。他にはピギー・ドッグとドッグ・ピギーの相思相愛っぷり。D専SとS専Dってのは確かに存在しているようですね。ユーザー全体の1%しか存在していなかったキャットはパンサーからかなりあつい支持を受けているようなので、キャット内での競争率はかなり低いのかもしれません。右側に自分の属性を当てはめて逆引きすると、どんなところに自分の需要があるかわかって面白いかもしれないです。そして、最後に触れなくてはならないバイソン。これはもう、ただの仲間はずれですね...バイソンユーザーを見つけたら四葉のクローバーだと思ってブリーディングするといいと思います。

 

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熊にとっては熊だけが正義。悲しい現実。

 

てなわけで、今回は属性に焦点を当てていろいろ調べてみました。繰り返しますが、サンプルは都内の盛り場及び人気ユーザーになるような高レベルな人たちから抽出しています。これはこれで偏りがあるんだと思いますけれど、やっぱり直感的には正しそうな結果になっているんではないでしょうか。思いついた評価項目があったらさらに追加で調べていきたいと思います。では。

 

shouldersofgiants.hateblo.jp

 

9monsters(ナイモン)のレベル・属性等に関するサーベイ(1)

国内最大のゲイ向けの出会い系アプリである9monsters(通称ナイモン)ですけれども、このたび50万ユーザーに達したらしい。ソシャゲ界隈では数百万~数千万ユーザというリリースを耳にすることもあるけれど、利用者層であるゲイの人口比率を考えると相当の普及率と言えそう。もはやライフラインと化している気がします。

 

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人気ユーザーチケット配布。ゲームに比べりゃだいぶ慎ましい課金要素。

 

僕も非常にお世話になっているこのアプリですが、考えてみるとその実態は謎に包まれています。わざわざ公表する類のものでもないけど、例えばユーザーの平均滞在時間ってどれくらいなんだろうね。結構な人が、ちょっとした時間についついログインしちゃって結構な生産力を奪っていそう。あとは課金しているユーザーの割合だとかも興味があるかな。利用者の年齢層やポジション、どんな属性同士の親和性が高いかなんてのも面白そう。twitterfacebookのフォローフォロワー関係からコミュニティ分析がなされたりするけれど、ナイモンのようによりクローズドでユーザーが均質化されているサービスでこそ得られる知見は多いはずなんですよね。もちろん、ナイモンの運営側がそんな調査をするインセンティブはないんだけれど。時々、社会学的な観点からのアンケート調査なんかが実施されているけど、あれって結果はどこかに公開されてるんですかね?HIVに関する意識調査とか、時々真面目に答えていたりするんですけど。

 

もちろん他にも気になることがあって、一番大きいところでいうとナイモンの特徴であるレベルシステムですね。あれってかなり非線形にレベルが上がるので、詳細なアルゴリズムがどうなっているかって結構気になります。ググってみると過去にわりと面白いこと調べている人がいて、人気ユーザーに登場するために閾値となっているレベル15、22、30あたりがシビアな条件になっているそう。レベルアップに必要となるブリーダー数の目安がかなり多くなっている模様。確かに僕の経験とも合致するなぁ。

 

atsuiocha.seesaa.net

 

ただ、このエントリが書かれてからもう5年経っています。あれからユーザーの数はさらに増えているだろうし、レベル以外にも確かめたいことがいろいろとある。ということで、こんな面白いものを見つけたのなら便乗するしかないですね。この9monsters考察に続く追加調査を敢行してみることにしました。今日はその内容を簡単に紹介したいと思います。お盆休みにこんなことやってる悲しいゲイは僕だけでしょうね。

 

まずは調査対象。本当は無作為抽出である程度大きな標本を確保すべきなんでしょうけど、ナイモンでランダムにユーザーを選ぶってどうすればいいの?オーデション機能だと上限があるし、いちいちプロフィールに飛ぶのも面倒。ロケーションから選ぶとどうしても地域に縛られてしまう。ということで、「日本全体のナイモンユーザーの属性を探る」というのは諦めます。とりあえず、新宿二丁目周辺・新橋周辺・直近の人気ユーザーからそれぞれ100人ずつの計300ユーザーを対象にデータを収集(2時間くらいかかりました)。調査項目は募集・ポジション・ブリーディング数・ブリーダー数・属性レベル・ブリーダーレベルとなります。

 

まずは先行調査の内容を検証。5年前から傾向に差があるのかを確かめます。取得した300ユーザーの属性レベルと、レベル上昇に関係するブリーダー数について。結果は以下の通り。指摘されていた通り、人気ユーザーに登場する閾値の1つ手前のレベルである14、21、29に多くのユーザーがスタックしている様子が見て取れます。一方、以前よりレベルの最大値が高くなっていることの影響からか、より高レベル(39、49、59、69)でもスタックが確認できました。こちらは人気ユーザーに登場する閾値とは無関係であることから、レベル上げに関わるアルゴリズムは必ずしも単純なアルゴリズムによって記述されるものではないのかもしれません。人気ユーザーの登場回数が徐々に拡張されていった経緯を考えると、現実のレベル分布等との整合を取るよう調整されているのかもしれません。

 

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レベルとブリーダー数の関係(n=300)

 

また、僕が結構気になっていたのがポジションの構成比率です。以前から、ゲイの世界はウケの割合が高く、イケメンのタチを多数のウケで奪い合う世界であると聞き及んでいます。発展場他での経験に乏しい僕には何とも判断しがたい案件ですので、ひとつデータに基づいた議論をしようじゃありませんか。ということで、ポジションに関する結果を以下に示します。まず目を引くのは無回答。ポジション分かんなきゃ出会い系アプリの意味ねーじゃん!と思いますけれど、友達募集であればまあアリなんですかね。この辺は次回掘っていきましょうか。他には、結局タチ側とウケ側の数がほぼほぼ拮抗しているというのが少し意外。サンプル300というのはそこそこ大きいと思うので、現実的にはタチ・ウケのバランスって結構取れてるのかもしれないですね。もちろんこれは自称ですので、リバやウケ寄りリバってのが実際はほとんどウケだった、ということならやはりウケ優勢なのかもしれないです。SNSによくあるようなユーザー間の評価制度とかあるとこのあたりが明確になるのかもしれないですね。「この人とこの間一発やったけれど、完全にウケだったぜ」みたいなレビューが投稿されて、それにあわせてタチウケの割合が変化するような。あとはセックスのうまさが☆の数で評価されたりして...って地獄みたいだからやっぱなくていいや。 

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ポジションの構成割合(n=300)

 

shouldersofgiants.hateblo.jp

 

さてさて、じっくりデータを取ったおかげでいろいろと考察できそうな内容が多いですね。他にも新宿vs新橋とかで傾向の違いを見てみたり、アプリでは皆さん主に何を募集しているのかなど、引き続き見ていきたいと思います。しばしお待ちを。ちなみに、300人のユーザーにランダムに足跡を残したわけですけど、普段だったら絶対タップしないような人(他意はありません)からいいねやらブリーディングやらが来て新鮮であったと共に、やっぱ試行回数増やさないと出会いも増えないよなという認識が改めて強化される結果となりました。加えて、僕は新宿二丁目より新橋のサラリーマンな方々のほうがタイプであるということを再度実感しましたので、ここに申し添えておきます。

 

 

shouldersofgiants.hateblo.jp

 

後輩にするなら野球部にかぎる

今は違うチームなのだけど、2年前までなかなかお気に入りの後輩がいました。彼は新人で、僕が教育担当でもあり、関係はだいぶ良好。と言うのも、彼は大学まで体育会の野球部に所属していて根っからの体育会系。先輩というものに対する謎のリスペクトが体に染みついており、僕のような至らぬ教育係にも文句ひとつ言わずついてきてくれるタイプの人間でした。

 

僕は、仕事の場において基本的に体育会系というものが好きではなくて。「大学時代に体育会系の部活に所属していたこと」がメインの採用理由となることは否定こそしないが、それはどのようなポジションで機能するかがセットとなる。はっきり言って、スポーツ推薦で大学に入学しているようなガチの体育会系の場合、一般的な仕事の場においてはほぼ機能しない。ほぼ機能しなくても問題のないような発注側の企業か、もしくは彼自身のネームバリューが業務上のメリットを生む場合はその限りではないけれど、迷惑がかからないかと言われれば嘘になる。マッチングの度合いが高そうに見える営業なんかでも、うまくやってのける体育会系は一部で、結局は非体育会系と有意な差がないのではないかと思うことがしばしばでした。

 

また、そこまでのレベルではなく、勉強して入学し部活に所属していたという場合。これはもう、ぶっちゃけ普通の大学生とそこまで変わらないと考えています。学生時代に頑張っていたことが勉強やバイトやサークルではなく部活であって、その頑張りの度合いが体育会系場合平均的に高いというだけ。従って、「頑張り抜いた経験」とかいう訳の分からない採用基準に比較的ひっかかりやすいというのが彼らの特徴であると。実際のパフォーマンスはこれまた人それぞれで、確かにこのタイプには一定数良くできる人が混ざっているものの、それは単に「能力の高い人が部活に入っていた」だけであり、体育会系であるから能力が高くなったというわけではないというのが持論です。

 

もちろん、僕の理想とするタイプは体育教師であるからして、体育会系の同僚は大歓迎。どうせなら先輩や上司のような年上が体育会出身であるとよりエロい妄想が捗るので都合がよいですが、新人であったとしても拒否するような類のものではない。どんとこい。しかしながら、僕が研究職である以上どうしたってこの手の人材が近くに来ることは少なくなってしまう。悲しみ。みなさん、マッチョに白衣を着せるとそれはそれはセクシーなんですけど、知ってました?

 

さて、そんな相反する感情を抱いている体育会系であるけれども、件の新人君は後者のタイプ。浪人して名門大学に入学し、体育会の野球部に所属しながら理系学部を大学院まで修了したという人物。配属初日には、「体育会系がなんだというのか」「お手並み拝見だな」とかいう最悪の先輩像を体現したような心理状況で迎え入れたわけだけれども、現れたのはなんとまあ爽やかな青年。前言撤回。体育会系っていいですね。アプリのプロフィール風に言うと、彼のスペックは185・90・24で体育会野球部出身。見た目悪く言われません(ガチのイケメンというわけではないけれど、誰もが認める好青年)。若く見られます(新卒)。普段ノンケ生活です(もちろん彼女有り)。

 

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近頃の高校球児はユニフォームのサイズ感がエロい。

 

まあまあ酒もいけて、ノリが良く飲み会の場では基本的にいじられるキャラクター。聞き分けもよく研究業績も及第点。採用担当仕事しすぎでは?当時の職場には僕以外に同年代で運動部出身がいなかったことも手伝い、非常になついてくれていました。管理上彼は僕の下で共同で研究を進めることになっていたので、頻繁に打ち合わせもするし、上司への報告には必ず僕がついて行ってフォロー。夕飯もよく一緒に食いに行ったし、何より楽しかったのは出張ですね。時々2人で行くような出張があって、会議に出たり時にはプレゼンがあったり。その度にホテルの予約とかは任せていたんだけど、決まって彼のとるホテルは大浴場付きなんですな、これが。

 

曰く、運動部たるもの旅先ではサウナに入らなくてはならないとのこと。なんだそれ。今一納得はいかないものの、毎回出張のたびに一緒に風呂に入るのは役得でしかないなと。軽く飲んでホテルに戻ると、約束するわけでもなくとりあえず大浴場へ。軽く風呂入ってからサウナと水風呂を繰り返して、サウナで一緒になってる時間、暑さと戦いつつボソボソとその日の仕事の話なんかしたりして。もちろんゲイですので彼の体にも目が行くんですけど、これがまたそこまでストイックな感じではなく、あくまでガッチリな感じなんですね。適度に緩い。よく、ジムで鍛えた写真をアプリにのっけてるゲイとリアルすると、なんか上半身ばっかりバキバキでアンバランスだなって思うことがあるんですね。鍛えてない僕が言うのも何様だって話ですが、どこか作り物っぽいと言いますか。しかし彼の場合は全体的な統一感があって、でも野球部らしく腰回りがかなりどっしりとしていて。うむ、おいしそう...

 

てなかんじで、野球部出身の後輩は尊いな~と涎を垂らしながら1年ちょっと彼の教育係を仰せ使っていたわけです。組織改編で後輩君がちょっと毛色の違う部署に移動してしまったものの、それ以降も時々飲んだりしていて関係は続いているのですが、この度彼が学生時代から付き合っていた彼女と破局することに。僕は彼女を紹介してもらったことがあり面識があるので、次回飯を食う時には「お前にはもっと良い女がいるから切り替えてけ」という旨のアドバイスをするつもりであります。運動部のマネージャーなんてやるような女にまともな奴はいない(断言)。ノンケに恋するというような話ではないですけれど、やはり「好ましく思う後輩がもしゲイであったなら」、と妄想しないわけではないのです。もしそうなら、ホテルで押し倒すとかあるのかな。僕のほうが全然小柄なので、むしろ押し倒されちゃったりして。えへへ。

カラオケでセクハラ体験してたら選曲でめちゃくちゃ悩んだ話

連休中はコミケ96でございましたね。いつの間にか夏コミが4日間になっていて、あれれオタク市場はここにきて更に成長しているんですか?と思ったら、五輪関係で東棟が使用できないことによる措置みたいです。過去に何度か参戦しましたけれど、もう暑いし臭いしどこ行くにも行列だしで辛い思い出です。

 

でもゲイ関連の同人誌やゲームがいち早く頒布されるというのは一定の価値がありましたし、趣味系のブースで掘り出し物を探すのは新しい世界に出会えて楽しい思い出でした。知らない世界との邂逅って、やっぱり完全なる偶然ではないんですよね。コミケに行って、自分の興味とは違うブースを積極的に回って、そんで初めて出会える。その後にある程度勉強したりして、やっとこさ自分のものになる。そのへんに散らかってる自己啓発本みたいなこと書いてますけど、「求めよ、さらば与えられん」ということです。まあ、その先に待っているものは大抵の場合大したものではないんだけど。

 

しばらく前に、なんとなくリアルする気力が湧いてきたのでマッチした人とやり取りをしてみたんです。向こうから来ていた最初のメッセージの内容が、土日休みかどうか・住所はどのへんか・興味があれば会えないか、という非常に端的にリアルを指向したものだったのが目を引きました。僕は会いたいなと思う人にこちらからメッセージする場合、どっちかっていうと回りくどく世間話をしてジャブを打つタイプなんですね。なんか変な人だったら嫌だし、会ってみたいんだけどリアルする前提でメッセージを交わすのがリスクだなというかんじ。でもその人は最初からサクサク話を勧めてきたので、これはこれで今の気分にあっているかもな、と。それで土日休みで都内のどのへんに住んでて、ということを返信しました。

 

するとすぐに日程の調整が始まり、続いて時間帯をどうするかという話に。僕としては、相手の人となりがわからないし、少なくとも写真からはタイプ!って感じの印象も受けていなくて。お酒もあまり飲まないようなことがプロフィールに書いてあったので、適当に理由を付けて昼食にしてもらいました。場所はその日の流れで、みたいな。

 

リアル当日、僕は午前中に草野球チームの練習やってて、そのまま昼飯を断って待ち合わせの場所に行きました。現れた人はまあアプリの写真通りの見た目。雰囲気としては少し物静かというか地味目な感じ。でも、お店を探して歩きながらこの後の予定を割としつこく探ってきたので、いやいやいきなり半日コースとかになったら夕飯回避した意味ないじゃん、と思って適当に飲み会の予定をでっち上げました。食事自体は特に話も盛り上がらず、お店のランチ営業が終わるタイミングで席を立つことに。

 

本当だったらもっと前に「じゃあそろそろ会計しましょっかね、お疲れっしたー」とすれば良かったんでしょうが、僕は結構ええかっこしいというかチキンなので、面と向かってサヨナラが言えないのです。お断りするって難しいというか、気を使いますよね。そんなわけでやっとお会計。帰れる!

 

お店を後にし、帰る気満々の僕は駅に向かったのですが、そこで先方が再びこの後の予定を確認してくる。いや、2時間後に飲み会あるからいったん家に帰るって言ったじゃんか。すると驚くべきことに、「じゃあお部屋一緒に行っていいですか?」と聞いてくるではありませんか。いやいや、全然部屋行く流れじゃなかったじゃん。確かにいろいろ話を盛り上げたけれど、それはあなたが全然自発的に喋ってくれなかったからじゃん。夜だったら終電なくなっちゃったし俺の部屋きます?みたいなハプニングを装った鉄板の流れがありますけれど、まだ16時前だぜお兄さん。それにしてもストレートだな。

 

ちょっと動揺してしまい、前半の「いやいや、全然部屋行く流れじゃなかったじゃん」は実際に口に出してしまったのですが、とにかくお断りをしました。ところが先方はめげずに、「じゃあ飲み会まで1時間くらい遊びましょう」と。この人案外メンタル強い。そう確信した僕は、なんとなく断り続けても無駄かなと思い、どうせ1時間だからと了承しました。向かった先はカラオケボックス。休日の昼下がりはそこそこ混んでいたものの、男2名なのですぐに入室することができました。

 

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カラオケって普通に各個室に監視カメラ付いてるんですよね?

 

夜のカラオケボックスに慣れていた僕は、窓から日の光が差す室内がなんとなく珍しく「ああ、昼のカラオケも悪くないな」などと考えつつも、サクサクとデンモクを手に取ります。普段であればムードなども考慮した選曲を心がけますが、今回は状況が違います。演歌、昭和歌謡、そして80年代アイドルソング。上司や取引先にスナックに連れていかれた場合に、その場の空気を壊さず「若者、いい曲知ってるね~」などとお褒め頂くため、今日のような実りのない時間は有効活用しなくてはいけません。しかし僕が目下練習中なのは新沼謙二「嫁に来ないか」と吉田拓郎「結婚しようよ」。男同士とはいえこれはまずいかな...結局、十八番の「ルビーの指環」やジュリーのメジャーどころで攻めることに。60分一本勝負。休む間も与えず歌いきってしまえばこの空間から解放されるのです。

 


寺尾聰 - Re-Cool ルビーの指環

 

しかし!なんと僕の3曲目の沢田研二TOKIO」の途中でいきなり僕の背後に回ってきて二の腕をさわったりパンツ(後ろ)に手を入れてきたり。カラオケの誘い乗っておいてなんだけど、まじで諦めてなかったんかい、この人。だいぶムッとしながらも、向こうが全然曲を入れる様子がないので歌いながら次の曲を検索。「勝手にしやがれ」はなんかやだし「危険なふたり」も意味深。考えすぎかしら。それにしても、この手の同意のない一方的なセクハラって初めての体験だったし、なんかこっちが動揺するのも癪だったので半ば無視しながらその後も熱唱。

 

亜麻色の髪の乙女」「君は薔薇より美しい」のあとは演歌タイムで「兄弟船」「酒と泪と男と女」「海雪」など。相変わらず断続的なセクハラが止まないので、適宜手を振り払いつつ一通り練習することができました。流石に歌い疲れてきたので飲み物を取りに行くといっていったん脱出し、その間に曲を入れるよう促します。一息ついて部屋に戻ると、そこにはリトル・マーメードのミュージカルナンバーをガチで歌い上げる彼の姿が。なんかセリフのパートあるんですけど。ああ、なんかもうカオスだな。それからは交互に曲を入れて、ディズニーと演歌が次々と履歴に蓄積されていく不思議な部屋となり果てました。セクハラ止んでくれてよかった。

 

結局、時間いっぱいカラオケして今度こそ解散。もちろんLINEの交換も拒否し、「今日はどうも」というメッセージだけアプリで送って終了。きっぱり断れない僕が悪いとはいえ、カラオケボックスでセクハラなんて本当にあるんですね。あんな雰囲気無いとこでよく手を出そうと思うよな。さんざんな休日ではありましたが、ここで練習した曲は早速消防の方々との飲み会で披露されることとなり、僕としては一応収穫のあるリアルでしたとさ。

 

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タイプの幅は度量の大きさということでよろしいか

Youtubeをよく見ます。BGMとして音だけ流しっぱなしにすることも多いのですが、ラジオの切り抜きなんかを聴くことが多いです。有吉のSUNDAY NIGHT DREAMER、通称サンドリは非常にお気に入りですが、ついつい聞き入ってしまうのが玉に瑕ですね。なので、少し集中したいときは洋楽を聴きます。僕の英語力であれば歌詞の意味が勝手に入ってくるということも少ないですし、聞き流すのに丁度よいです。なかでもCBSトーク番組の人気コーナーである"Carpool Karaoke"が今のところ最適。車内で繰り広げられる会話と歌のバランスが最高。

 


Carpool Karaoke w/ Sam Smith ft. Fifth Harmony

 

これはSam Smithがゲストの回ですが、もうオネェさん全開。そして歌うめぇ。最後にFifth Harmonyが出てくるとことかすごい好き。このworkって曲自体好き(PVもマッチョいっぱい出てくるからすごく好き)だけど、キャーキャーいいながら皆で歌って、しかもSam Smithが「お前、上のパートでハモるんかい!」みたいなのとかすごく好き。

 

僕、誰かとドライブしてるときって永遠にしゃべってるんですけど、近頃はスマホで音楽かけながら歌うのにもはまってるんですね。喋って歌ってるとそれだけでストレスが発散されるので好き。それを具現化しているこの"Carpool Karaoke"なんですが、何が好きってJames Cordenが好き。トニー賞の授賞式でMCやってるの見たのが最初だったんだけど、あーこのひとポッチャリだけど歌って踊れるのね、動けるデブなのね、くらいの印象。でも彼がホストやってる"The Late Late Show"を見たりしていくうちに「なんかこの人カワイイ...」と思うように。これって恋かしら?

 

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表情と動きが、これぞコメディアン!というかんじ。

 

以前から(一方的に)お伝えしているように、僕のタイプは体育教師なんですね。マッチョだったりガッチリしてるとよくて、年のころは自分より年上というのが理想でした。ところが最近は何となく年下でもそれなりにOKになってきたし、体格的にスリム過ぎなければ、というくらいの気持ちになってきています。そして最近はJames Cordenもアリな気がしてきていて、もはやポッチャリな人も大丈夫なんじゃないかと。そういえば去年から時々飯食ってイチャコラしてる人、自分史上一番太めの人だなぁ。明らかにタイプの幅が広がっていることを実感するのです。

 

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詰まるところ、最初の頃に思い描いていた理想の彼氏像みたいなのって空想の産物でしかないんだよな。例えば体育教師がどうのとか言いますけど、たぶん実際に付き合ったらガサツな気もするし、体育会系の人って必ずしもテンポのいい会話が期待できるわけでもない。新卒で教員やってるとなんか妙に偉そう(経験談)だし、ほとんど言いがかりだけど、ゲイでマッチョな体育教師とかあまりにモテてきた結果、どうせ根性のねじ曲がった性格破綻者に決まってるんだよね。それを思うと僕にとってのベストは必ずしも当初の理想とイコールではない。はず。

 

この変化を自分の市場価値と理想のすり合わせの結果ととるか、はたまた人間力というか男としての成熟と解釈するか。できれば後者でお願いしたいところなんだけど、果たしてどうなんだろう。体育教師と付き合う自分...はちょっと想像しにくい。やっぱりあれはAVの中の生き物でいてくれたほうが都合がいい気がする。それじゃあマッチョな30代後半のイケメンは?これもなんだか自分が相手にされないというか、冷たくあしらわれそうなイメージが先行するな。見てくれの良いゲイは全員性格が悪いに決まってるので。どうせ。

 

じゃあなにか?僕が年下やポッチャリな人も良いなと感じるようになったのは、彼らといるときに自分が劣等感を抱かなくてよい、一緒にいて楽な存在だからだろうか?これは違うと信じたい。つーか、学生時代に明らかに陰キャであったような20代後半ポッチャリなツイドルあたりが一番性格終わってるもんな。twitterとか見る限り。結局のところ彼らもまたゲイのヒエラルキー上位層なわけです。我ながらよくもこれだけ根拠のない悪口が出てくるものだなと感心してしまいますね。「モテる→性格悪い」理論が真であるとするならば、もはやこれだけ性格が悪いのだから僕自身がモテるのでは?と一瞬考えましたが、論理学でいえば対偶である「性格が良い→モテない」だけが真ですね。モテるやつは全員性格が悪く、性格が良いならば必ずモテない。そして性格が悪いからといって必ずしもモテるわけではない。救いのねー世界だな。

 

結論:タイプの幅が広がったのは身の程を知ったから、ってこれはこれで失礼だな

既婚ゲイという概念、既婚ゲイへの観念

既婚ゲイの方に会いたいです。近頃、ゲイとして最低限修めるべきあれやこれや考えると、僕はゲイバーに一人で入ったこともなければ、3P以上の経験もないし、ウリ専にいったこともなければノーパンスウェットナイトに参戦したこともない。何もかもが未経験のつまらないゲイだなと思うのです。30も過ぎ、これらゲイとしての必修科目をスルーし続けるのはいかがなものかなと。そこで今、僕が一番興味を持っているのが「既婚ゲイ」なるものです。既婚ゲイと一戦交えたことがない、そもそも会ったことがない。

 

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洞察力がなさ過ぎて、仕事相手の薬指チェックとかいつも忘れる

 

世の中には、ゲイであるけれど女性と結婚もしている、なんなら子供もいる、という人がそれなりの数いるようです。男女をどの程度愛するかという度合は、みなさんグラデーションのようになっていて、自分のステータスがそんなファジーな状況下であれば既婚だけど男と性行為に至る男性なんてのもいて必然なわけですね。そして僕はその生態に非常に興味があるのです。なぜ結婚したのか、子供を産んだのか、セックスレスなのか、男性とヤる頻度はどの程度なのか、相手はどこで探すのか、やっぱりタチなのか、そもそも男とのセックスは上手なのか?まあ当然ながら個人差があるんでしょうけど、やっぱりいくつかのサンプルがないと話が始まりませんからね。

 

そこで直近数時間かけて「既婚ゲイ」というものについてリサーチをしてみたのですが、twitterやらブログやらで結構いろいろと赤裸々な告白があって、なかなかどうして面白い。なんかシンプルにゲイである僕も、もう少し複雑に生きたほうがいいんじゃないか、そのほうが人間らしいのではないかと思うほどでした。

 

まず第一に、多くの人にお子さんがいるということ。これは彼らの結婚本来の目的に立ち戻れば当然なのですが、結局は孫の顔を見せるとこまでいかないと意味がないんですよね。そのためにある種のリスクを取って結婚するという意思決定をしているわけですから。子供の可愛さには僕も同意するところですけれど、この「後継ぎを産まなきゃ」という謎の使命感?の結果として結婚・出産、果ては子育てまでしっかり終えられる人たちは凄いなと思います。僕の婚活遊びのような中途半端なノンケ擬態とはレベルが違うなというかんじ。気合入ってる!

 

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次に感じたのは、結構「奥さんだけは好き」というようなことを書いている人が多かったことですね。これに関してはいろんな見方があると思うのですが、僕の立場としては以前のエントリにも書いた通り、言葉通りの奇跡的な出会いなんてのはあり得ないと思っています。あくあまで何回目かのトライで、たまたま性的魅力を感じ得る、もしくは結婚するうえで嫌悪感を抱かない女性と巡り合えて、かつ相手も同じ認識であったということ。しかしながらね、結構疑問なのはみなさん男漁りについてはいろんなことを書かれているんですけど、女性のほうは漁らないんですよね。基本的に女性に対する性的興味の度合いが低い、ゲイよりのバイということだと解釈できると思うんですけど、ゲイよりノンケの女性のほうがよっぽど人数も多いし風俗の選択肢も広いと思うので、やはり腹落ちしない点があるな、と思ったりするのです。そもそも「奥さんだけは好き」というのが嘘であるとか、女性側に手を出すと法的に不貞行為に該当しちゃうからとか、ゲイなら一発のハードルが引くいとか、その辺も関係するのでしょうか。気になる!

 

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そして何より、既婚ゲイは既婚ゲイで集まって、そのなかで性欲を満たすことが多いようなのです。うーん、こんなコミュニティがあるとは知りませんでした。これに関しては非常に合理的で、ゲイみたいな配偶者もいない根無し草的な存在と寝るよりも、いろんな意味で制約のある既婚者同士のほうが秘密共有できそうな気がするのか。あとは結婚していることによる、所謂ノンケっぽさ、というのも効いているのかもしれないですね。結婚して子供産んじゃうくらいに「普通」でいることや世間一般の男らしさ規範を大事にする方々なので、既婚者のほうがテンション上がるんじゃないかな。その点でいうとさ、ゲイ同士よりも既婚ゲイ同士の集まりのほうがより画一性が高くて、ノンケの男社会に比べてもホモソーシャル度合いではピカイチなんじゃないかという気がしてきます。うむ、面白い考察。

 

このへんのことを飯でも食いながら教えてくれる既婚ゲイの人と出会いたいものです。字面からしてとんでもない自己矛盾を抱えている存在ですが、その実どのようにバランスをとっているのか、きっと僕なんかより悩みの深い存在だと思うので、僕のゲイとしての経験値を高めるためにはぜひともお目にかかりたいです。当然先方に選択権があるわけで、こんなブログ書いてるようなヤツには会いたくないのだろうけど。アプリでそのへんの記述を気にして探したことがないので、今後は少し注目してみようかしらん。あとは掲示板とかにいるという噂も耳にしますが果たして...

 

当然気になるのはイケるかどうかなのですけど。既婚ゲイのセックス上手い説って、そもそも女性を含めた挿入経験が豊富みたいなところからくるイメージなのかなと思っていて。そこも実際のところが知りたい。だってアナルのほうが全然狭いし締め付けもあるから、前戯でのほぐし方やピストンのやり方だって、女性相手の技術をそのまま転移できる類のものじゃないし。でも攻め方がいつもと違うってのがよいのかな。もちろん既婚者とやってる...というファンタジーで脳内麻薬出てる可能性もあるし。うん、まずは体験しないとだね。

ゲイであることの普通さ

世の中お盆ですね。昨日からお盆休みとってる人も結構いて、職場もだいぶ閑散としておりました。昨年来日したばかりのインド人の同僚に「shouldersさんはどれくらい休むんですか?」と尋ねられ、いくつか会議があって2日程出なきゃいけないという愚痴をこぼしていたのですが、考えたらこの同僚、ここ1年で日本語めちゃくちゃ流暢になっていて驚いてしまいました。来日直後、銀行や役所での申請ごとなど僕が手伝ってあげた縁で、家に招待され奥さんの美味しいカレーをご馳走になったりした仲でしたが、あの頃は僕のカスみたいな英語でコミュニケーションをとっていたはずなのに。やっぱり賢い人は何をやらせても早いですね。

 

僕なんか外国人が年金に加入しなきゃいけないのも知らなかったし、ゲイですので配偶者がいる場合にどのような優遇があるかなどの知識にも乏しく、ただただ必死に窓口の担当者の説明を英語で通訳していた覚えがあります。自分の研究分野であれば背景知識があるので技術用語の羅列でどうにかなるものですが、役所での手続きとなると完全にお手上げ。年金ってpensionだっけ?配偶者ってとりあえずwifeっていっとけばニュアンス伝わるよね...というかんじで地獄のような時間でした。しかも、日本の住民票を作る時にはDBの制約上外国人でもカタカナでのふり仮名が必須のようでして、僕が初対面のお二人の名前を何度も聞きなおしながらそれらしい表記を記入してあげたりなんかして。日本での名付け親みたいなもんなのでちょっと面白かったですが。

 

さて、そのインド人をはじめとして多くの外国人から聞くのは、さまざまな学問分野を母国語で学べることのありがたさ。大学の学部レベル以上の内容について母国語の教科書がないなんてのはざらなわけです。インドはそもそも方言が多すぎてコミュニケーションが厳しいから、エリート層は完璧に英語しゃべるし、中国や韓国でも普通に英語のテキスト使うみたい。クロアチア人の同僚なんて「論文書くならクロアチア語より英語のほうが楽だし、周りもみんなそうだと思う」って言ってた。なんだか母国語より英語が堪能ってのも複雑だよね。

 

昔、仕事でお世話になった在米日本人夫婦の娘さん、生まれた時から英語のみの環境で育ったから全く日本語が喋れなかったんだけど。高校生になってから両親のアイデンティティである日本にすごく興味を持ってて、めちゃくちゃ日本のアニメを見まくって言葉を練習してたのが印象的でした。僕は「英語ネイティブでかっちょいいな~」くらいにしか思ってなかったんですけど、人によって悩みは違うものですね。家族で日本に行っても、彼女だけ米国籍だから入国審査ちゃんと受けなきゃいけなかったりして、いろいろと思うところがあったみたい。人種や文化的背景を持った民族としての帰属意識ってやっぱり大きな意味を持つものなんだろうね。僕みたいなドメスティックの権化にはあまり実感の持てない感情ではあるけど。ちなみに、お勧めのアニメを聞かれたので「これは試されている!責任重大!」と思いガチめに解説を加えておきました。電脳コイルはガチ。

 

電脳コイル Blu-ray Disc Box

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NHKの本気を感じる素晴らしい作品でございますね。

 

翻って、 僕自身のアイデンティティってなんだろうかと。とりあえずお喋りであることとか、人と違ったことをやってみたい天邪鬼さであるとか、研究者として日々議論していることだとか、いくつかあるわけですけれど、やはりゲイであるという事実が人格に大きな影響を与えていると感じています。それ以外の要素って明確に他人との差別化を図れる程のものでもない気がするので、自己の同一性を規定するにはちょっと弱いですよね。一方で、実際に自分以外のゲイに会ったのは物心ついてから大分たっていましたので、それまでは僕の認識する世界においてゲイは僕一人。これはかなり高純度な独自性でした。

 

shouldersofgiants.hateblo.jp

 

最近では自分以外にも多くのゲイの方がいるという当然の事実を、リアルなどの実体験に基づいて日々理解しているので、ともするとこのゲイとしてのアイデンティティというのは弱まっていくものなのかもしれません。僕の場合は結構前から、自分は人と違うし違っていたほうがカッコいいな、くらいに思っていたところがあったんですけど、最近では「自分も結構まわりと変わらないもんなんだな」と幾分トゲがなくなってきたように感じます。別にゲイであることを恥じたりした経験がないので、この自分自身を受容するプロセスによって特別何かが変わったということはないのですが。

 

同僚のインド人は最近ではすっかり日本に馴染んでおり、最初はビーガンだと思っていたのに何やかんやで肉も食うし、お酒も普通に飲んでいます。アニメが好きだと僕が話せば「HENTAIだね!」なんて言っていたのに、今ではワンピースを視聴しています。また電脳コイルをお勧めした娘さんは、facebookの投稿からいつのまにかアニメの話題が消えていて、今は数学に非常に強い興味を持っていることが伺えました。DMでは名門大学院への入学報告とともに、彼女の書いた卒論(的なもの)も添付されており、読んでみたものの当然ながらよくわからず。ああ、あの時中学生だと思っていた子がいつのまにかこんなことになるのだなと、一種父親のような気持ちになりました。人は変わるし成長もするし。僕も自分のセクシャリティにもう少しちゃんと向き合いつつ、しなやかに生きていきたいななどと思いましたとさ。