巨人の肩に立ちたいゲイ

30代ゲイのブログ。ゲイとしての考えたことをアウトプットしたり整理したりするような場にできればと思っております。やまとなでしこの頃の堤真一が好きです。

小泉進次郎の結婚に見るゲイにとっての機会平等

小泉進次郎滝川クリステルが結婚したとかいうしょうもないニュースが流れてきて、「ふむ、ビッグカップルのわりに全く興味ひかれないぞ」と考えておりました。普段、ゲイとしての人格でアウトプットする機会がないなと思ってはじめたブログなので、毎回そのような目線を交えた語り口でやっていきたいのですが、進次郎にもクリステルにも特段見るべき点がない。

 

そりゃあクリステルはあれだけ見栄えがよく、英仏日のトリリンガルだしすごいなーってかんじ。「お・も・て・な・し」とかいう持ちネタもあるしキャラは立ってる。ゲイである僕はWBSのカメラアングルにドキドキしたことなどないのですが、あの番組のおかげでキレイなだけではないぞ、という印象がついたということなのでしょうか。青学の同期で、ミスコンでもフジテレビへの入社試験でもクリステルに勝利していた梅津弥英子より、女子アナとしてブランディングには成功しているというのが大方の見方でしょう。まあ、僕は女子アナの分析とかしてるより、クリステルの弟の方に断然興味がありますけどね。少しお顔が派手すぎますけれど、やっぱりイケメンだわ。ありだね、あり。ゴルフとかいうノンケっぽいスポーツやってるのも得点高いわ。

 

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インスタってこのレベルで映えてない限り割と滑稽な気はする。まあ商売目的ならやらない手はないけど。

 

んでもって進次郎。まあこっちもイケメンよな。彼の神経質そうな雰囲気は好きじゃないけれど、見た目も声も良い。これで小泉の息子なんだから今までどおり無難に目立っておけば十分総理の可能性がるよね。というか、総理以前に取り立てて功績らしい功績もない安倍晋三がこんだけ長く総理大臣やってるんだから、別に誰だっていいんだろうし。小泉進次郎安倍晋三の議員としての資質について言及するのがこのブログの目指すところではないのですが、なんか世の中この2人を必要以上に評価している人たちが直感に反して多すぎるとは思うんですね。

 

僕は前のエントリでも適当にリバタリアンだみたいなことを書いたんですけど、それはまあまあ恵まれた環境で育ってきたことを自覚しているからであって、そのへんの負い目がなければたぶん一歩飛び越えてアナーキスト的な思想を持ってたかもしれないなと思うんです。「結果平等」のようなある種地獄みたいな世界観ではなくて、自分の能力に自信を持てばこそ「機会平等」が実現されるような無政府状態個人主義無政府主義。ゲイでいると、世の中的にコンセンサスとれてるあれやこれやに対して「フェアじゃないなー」と感じることが多いわけで、そのたびに「もう少し機会平等であれや」と思うわけです。

 

shouldersofgiants.hateblo.jp

 

さて。機会平等というのは資本主義社会においては全く達成されていなくて、例えばフランスの哲学者であるブルデューは資本を「経済」「社会」「文化」の3つに分類しました。要は金・人脈・教養ってとこですね。資本主義下ではこれら全てを資本家が独占しますので、そもそもスタートラインが異なる。不平等。そしてそれが解消されることはないのです。機会平等なんてのは資本主義社会に存在しません。加えてたちが悪いのは、文化資本は本質的に譲渡不可能ということです。その家柄等に紐づいていて、如何ともし難いということです。来世に期待するしかないという、まさかの仏教的思想。

 

 んで、これがどうして小泉進次郎を語るうえでのキーワードとなるのか。至極単純で、「あいつ、あんだけ文化資本持っといてめちゃくちゃバカじゃん」ということ。安倍も同じ。かみ砕いていえば、あれだけ家柄がよくて、それこそ小さい頃から平沢勝栄に家庭教師してもらえるような環境にいたくせに、結局下から上まで成蹊ってなかなかどうして難ありだよね。小泉進次郎にしたって、教育に関しては無頓着だったのかもしれないけど関東学院文化資本どこ行った。しかもアレなのが、大学卒業後に安倍は南カリフォルニア大学に、小泉はコロンビア大学に入学していて、結局のところ経済資本と社会資本の力業で見かけの教養を取り繕っているというね。学歴と政治家としての能力が必ずしも相関するとは思わないけれど、独立事象ってことは絶対ないと信じてるし、そもそも最後になんかディプロマミル的な経歴くっつけてるのダサい。

  

 今回の結婚により、小泉進次郎は学歴や国会議員としての地位や名誉に加え、新たに「賢くて見えて見栄えも非常によい未来の首相夫人」をゲットしたわけですが、それだって彼が資本主義社会において生まれた時点から爆アドをもっていたことに依る部分が大きい。滝川クリステル小泉進次郎の何を気に入ったか本当のところはわからないけど、女子アナなんて打算の塊でしょうし。つまり何が言いたいかというと、僕はモテる(持てる)者に対する嫉妬で狂いそうです、ということかな。

 

ゲイの恋愛市場における資本は、近年のアプリの普及により「顔」「身体」「金」みたいになってるとこある気がしてます。モテ(持て)の3大要素です。この観点で言えば、身体(=筋肉やら脂肪やら)っていうトレーニング等で後天的にコントロールできる要因が含まれる時点でとても良心的。機会平等の世界観と親和性の高い状況だと思うのです。努力すれば市場で正当に評価され得る場面って、世の中そんなに多くないですから。なので僕も筋トレしてリアルという機会の平等を追い求めたほうがいいってのはわかっているんだけど。やっぱり圧倒的に顔がいい人の前では筋肉って無力なんだよなー、なんて滝川クリステルの顔を見ながらくだを巻きましたという報告です。おわり。